取組事例集
テーマ別環境学習講座(令和2年度第3回)『秩父多摩甲斐国立公園70周年記念 身近な大自然・奥多摩へGO!』
実施日令和2年12月13日(日) 14時00分 から 15時00分まで
場所Zoomを使用したオンライン開催
主催者主催:東京都環境局/実施:公益財団法人東京都環境公社
参加者144名
内容
1.講演「都レンジャーから見た奥多摩の自然」
(講師)東京都レンジャー 大野 真氏
(内容概略)
○東京都レンジャーとは
・自然公園の現場をパトロールしつつ、様々な課題を発見して、解決に導く仕事。
・登山道の巡視、危険個所のチェック、登山道や設備の補修整備、登山者への案内、
小学生の課外授業の印刷・自然観察、盗掘に対する呼びかけ、
安全登山の一環として登山届出の提出を促す普及啓発活動など。
・多摩地域の奥多摩、御岳、檜原、高尾の4地区と、島嶼地域の小笠原諸島(父島・母島)で活動。
・都レンジャーは全部で25名。うち女性レンジャーは6名。
○奥多摩の自然と魅力
・秩父多摩甲斐国立公園は、昭和25年7月10日に指定され、今年で70周年。
・東京・埼玉・山梨・長野の1都3県にまたがり、都心に最も近い国立公園。
面積は126,259haで、沖縄本島と同じぐらい。
・奥多摩にはおよそ1400種類もの植物が生育していると言われている。
・奥多摩にすむ哺乳類は約40種類。
○抱える問題
・自然災害の猛威:平成26年豪雪、令和元年台風19号。
台風で橋が流されたり、斜面が崩れて登山道が埋まったりなどの被害。
・オーバーユース(過剰利用):特定の場所に人が繰り返し訪れることで、自然に負荷がかかる。
登山道から人がはみ出ないよう、石を並べることで複線化から植物を守りつつ、景観に配慮。
・鹿による被害:植物が鹿に食べられ少なくなると、虫もいなくなる。
草が食べられ地肌が見える状態で雨が降れば、雨水と一緒に土が流れてしまう。
・コロナ禍での対応
2.実演
(講師)東京都レンジャー 滝澤憲久氏、黒岩和仁氏、大野 真氏
・レンジャーが日頃どのようにお客様対応をしているかを実演で紹介。
3.質疑応答
・申込時の事前質問の他、講座中もチャットで多くの質問が寄せられました。
御参加いただいた皆様、ありがとうございました。



