みんなで守る、みんなの環境。
東京では、2018年、観測史上初の40℃を超える暑さを記録し、2019年も29日連続で最高気温30℃以上の真夏日が続きました。日本各地でも、経験したことのない豪雨による土砂災害や、台風による大規模な被害も発生しています。地球温暖化を主な原因としたこれらの気候変動の影響は、今や遠い世界、将来のものではなく、すでに私たちの身近な生活に及んでいます。世界でも、多くの地域で巨大なハリケーンや山火事による被害、食糧不足など生活への影響のほか、命に関わる被害が発生しています。気候変動は、世界中の人々にきわめて深刻な影響を及ぼしており、世界全体が危機的な状況にあると言えます。世界は今、こうした状況に対応するために、大きく変わっていかなければなりません。
そうした中、東京都は、世界の大都市のひとつとして、世界の平均気温上昇を1.5℃に抑えることに貢献するため、2050年までにCO2実質排出ゼロに貢献するための具体的な戦略である、「ゼロエミッション東京戦略」を策定しました。
ゼロエミッション東京の実現に向けては、行政だけではなく、都民や企業など様々な人々が力を合わせていくことが不可欠です。CO2の排出は、私たちの生活と密接に結びついていることから、私たち一人ひとりが、この気候危機をきちんと認識し、気候危機に立ち向かう行動を進めていかなければなりません。
ここでは、気候変動の原因となっている地球温暖化をはじめ、自然環境、資源循環、大気・水質・土壌といった4つの視点から環境について学ぶことができます。世界で、東京で、今何が起こっているのか、何が求められているのか。そして都民であるわたしたちに何ができるのか。一緒に学んでいきましょう。