取組事例集
テーマ別環境学習講座(令和4年度第4回)『グリーン水素の活用に向けたモビリティへの挑戦』
実施日令和5年1月28日(土) 13時30分~15時00分
場所Zoomを使用したオンライン開催
主催者(主催)東京都環境局 /(実施)公益財団法人東京都環境公社
参加者52名(受講申込者数110名)
内容
1. グリーン水素の活用に向けたモビリティへの挑戦
【講師】東京都立大学 宍戸 哲也 氏
〇身の回りの水素の活用
・家庭用燃料電池、燃料電池車、水素ステーションなど
〇人間とエネルギー
・産業革命以降の人間が消費するエネルギーは飛躍的に増加
・世界の人口の増加とエネルギーの消費量の増加がリンク
・炭素、水素、酸素、窒素の元素は、地球上での循環が重要
・人間が排出した二酸化炭素量と気温上昇に正の相関が確認
・日本における電気エネルギーは約80%が火力
→必ず二酸化炭素と水も排出される
〇燃料電池とは
・水素と酸素入れると、電気エネルギーを取り出すことができる。
・電気エネルギーを取り出す際は水のみが発生し二酸化炭素が排出されない。
・理論的な熱力学的効率は約83%
→火力発電よりもメリットがある
〇水素の種類
・太陽光発電などの二酸化炭素を出さないエネルギー「再生可能エネルギー」
・再生可能エネルギー由来のエネルギーを使った二酸化炭素を排出しないH2「グリーン水素」
→グリーン水素への移行は発電方法の選択、計画的な導入などの問題が存在
〇水素の輸送、貯蔵について
・同じエネルギーを持つ物質の体積を比較(水素1気圧1000Lに対し、ガソリンは0.34L)
→同じエネルギーの水素を輸送、貯蔵するためには、体積のコンパクト化が必要
〇二酸化炭素を減らす方法
・回収し地下に貯蔵する方法(CCS)
・二酸炭素を資源化する方法(CCU)
→CCU研究が進めば二酸化炭素が循環し、増加を防げる
→二酸化炭素排出量の観点からもグリーン水素の役割はとても大きい
〇まとめ
・特徴を組み合わせた、長期変動・短期変動を乗り切るシステムの構築の必要性
・水素利用を広げるための東京都の様々な目標
→水素社会は実現には、社会的システムの整備と技術の拡大の両輪が大切
2.水素情報館 東京スイソミルについて
【事務局】東京都環境公社
〇スイソミル館内の説明
3.質疑応答
【事務局】東京都環境公社
【講師】東京都立大学 宍戸 哲也 氏
・申込時の事前質問の他、講座中も回答機能で多くの質問が寄せられました。
御参加いただいた皆様、ありがとうございました。